モダン・ローズ(2008年) - 1



〈もくじ〉
(1) Fl「アンゲリカ(Rosa 'Angelika')」
(2) Sh「ウィズレー2008(Rosa 'Wisley 2008')」/ER
(3) LCl「エメラルド・アイル(Rosa 'Emerald Isle')」
(4) Fl「薫乃(Rosa 'Kaoruno')」
(5) Fl「スリール・ドゥ・モナ・リザ(Rosa 'Sourire de Mona Lisa')」





(1) Fl「アンゲリカ(Rosa 'Angelika')」

Fl「アイスバーグ(Rosa 'Iceberg')」の曽孫で、Fl「ピノッキオ(Rosa 'Pinocchio')」の玄孫。 HT「クリムゾン・グローリー(Rosa 'Crimson Glory')」、HT「ピース(Rosa 'Peace')」、HMsk「ロビン・フッド(Rosa 'Robin Hood')」、G「ベル・イシス(Rosa 'Belle Isis')」他の子孫。

樹高 0.8~1.0m
花色は濃杏色で花径7~8cmのカップ咲き。香りはフルーツ系の強香。

作出: 2008年、日本
作出者: 吉池貞蔵(よしいけ ていぞう)


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Fl「アンゲリカ(Rosa 'Angelika')」



交配: Sh「イングリッシュ・ヘリテージ(Rosa 'English Heritage')」の実生 × Fl「アンバー・クイーン(Rosa 'Amber Queen')」

・ Sh「イングリッシュ・ヘリテージ(Rosa 'English Heritage')」/ER  
1982年以前にイギリスで作出された、花色は杏色がかった淡桃色で花径8cm、花弁26~40枚のカップ咲き。香りはミルラ香にレモン系フルーツ香が混じった強香。作出者はデイヴィッド・チャールズ・ヘンショー・オースティン(David Charles Henshaw Austin、1926~2018年)
Fl「アイスバーグ」の子で、HMsk「ロビン・フッド」の曽孫。 HT「クリムゾン・グローリー」、Fl「ピノッキオ」、G「ベル・イシス」他の子孫。

・ Fl「アンバー・クイーン(Rosa 'Amber Queen')」
1981年以前にイギリスで作出された、花色は濃橙杏色で花経8㎝、花弁25~40枚の丸弁平咲き。香りはティ系の微香。作出者はジャック・リー・ハークネス(Jack Leigh Harkness、1918~1994年)
Fl「ピノッキオ」の曽孫で HT「シャーロット・アームストロング(Rosa 'Charlotte Armstrong')」の玄孫。HT「クリムゾン・グローリー」、HT「ピース」、Sp「ロサ・セティゲラ(Rosa setigera)」、Ft「ロサ・フォエティダ・ビコロール(Rosa foetida var. bicolor)」他の子孫。




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Fl「アンゲリカ(Rosa 'Angelika')」



☆ 花の名前

「Angelika(アンゲリカ、アンゲーリカ)」の意味は、 「天使のような(女性、女の子)」 とのことです。

イタリア語で天使を意味する男性名「アンジェロ(Angelo)」の女性形が「アンジェラ(Angela)」で、その形容詞形は「アンジェリカ(Angelica)」だそうです。そして、 「Angelika(アンゲリカ、アンゲーリカ)」 は 「アンジェリカ(Angelica)」のドイツ語形ということです。

ちなみに、「Angelika、Angelica」の語源は、ラテン語の形容詞「angelicus/アンジェリクス/天使の」に由来し、 「angelicus」 はギリシャ語 「άγγελος/angelos/アンゲロス/使者」 に由来していて、「(神の)使い」を意味するそうです。

バラ「Angelika(アンゲリカ、アンゲーリカ)の名前に関しては、特定の何かに由来するのか、「天使を思い起こすような素敵な香りのバラ」程度の命名なのかは、わかりませんでした。





(2) Sh「ウィズレー 2008(Rosa 'Wisley 2008')」/ER

樹高 1,2~1.5m
花色は淡桃色で花径6~8cm、花弁95枚ほどの浅いカップ咲きで咲き進むとロゼット咲き。香りはフルーツ系+ティ系の中香。

作出: 2004年以前、イギリス
作出者: デイヴィッド・チャールズ・ヘンショー・オースティン(David Charles Henshaw Austin、1926~2018年)
2008年5月20~24日開催のRHSチェルシー・フラワー・ショウ(RHS Chelsea Flower Show)で、デイヴィッド・オースティン・ローゼズ・リミテッド(David Austin Roses Limited)が花名「Wisley 2008」で紹介。後に RHS のプラント・センターで販売。

交配: 無名の実生 × 無名の実生


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Sh「ウィズレー2008(Rosa 'Wisley 2008')」/ER



☆ 花の名前

花名はイギリスの王立園芸協会(Royal Horticultural Society /略号: RHS)のウィズリー・ガーデン(Garden wisley)に因むそうです。

ウィズリー・ガーデンは RHS が運営する5つの庭園のうちの1つで、イングランドの南東部に位置するサリー州(Surrey county)にあります。

このバラは、2004年にRHS創立200年を記念して発表された Sh「Rosa 'Wisley')」の改良品種とのことです。





(3) LCl「エメラルド・アイル(Rosa 'Emerald Isle')」

樹高 2.0~3.0m、繰り返し咲きのつるバラ。
花色は象牙色~薄い桃杏色で花弁外側と花弁縁が黄緑色がかります。花径6~7㎝で花弁70枚の波状丸弁八重咲き。香りはティ系の微香。



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LCl「エメラルド・アイル(Rosa 'Emerald Isle')」




作出: 2008年、イギリス
作出者: コリン・ディクスン(Colin Dickson、1956年生)

交配: 不明または未発表




☆ 花の名前

花の名は「Emerald Isle/エメラルド・アイル/エメラルド色の小さな島」で、「Isle」は詩や文学作品で使用されることが多い英語だそうです。普通の会話では「island(アイランド)」が一般的といわれていますが、地名や固有名詞を言い表す場合は「isle」も使われるようで、「Emerald Isle(エメラルド・アイル)」は、アイルランドの愛称とのことです。



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LCl「エメラルド・アイル(Rosa 'Emerald Isle')」



コリン・ディクスン(Colin Dickson)は北アイルランド在住の作出家だそうですので、黄緑色ががった花色が特徴のこのバラにアイルランドの愛称である「Emerald Isle(緑色の島)」の名を与えたであろうと思います。


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LCl「エメラルド・アイル(Rosa 'Emerald Isle')」






(4) Fl「薫乃(Rosa 'Kaoruno')」

樹高 0.9~1.2
花色は淡桃杏色で花径9cm、花弁25枚ほどのカップ咲き。香りはダマスク系とティ系ミックスの強香。

発表: 2008年、日本
作出者:武内俊介(たけうち しゅんすけ)
作出: 2005年以前。2005年に「JRC香り部門金賞受賞」

交配: 不明または未発表



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Fl「薫乃(Rosa 'Kaoruno')」



☆ 花の名前

このバラは、2005年に「JRC(Japan Rose Concours)国際ばら新品種コンクール」香り部門の金賞を受賞しているそうですから、「芳香」がセールス・ポイントと考えられ、花名は香りに着目した命名であろうと思います。

花名「薫乃」の「薫」は、「艹(くさかんむり)」と「熏(くすぶる、いぶす)」からなり、「熏」は 「香草の束」 と 「火」の組み合わせだそうで、「熏」の意味は「香をたく、香をたきしめる」、「灼(やく)、けむる」等々。

「薫」は、「香気がたちこめる意味の[熏(くすぶる、いぶす)」に「艹(くさかんむり)」が乗ることから、「かおりぐさ(香草)」、「かおる、かおり」の意味になるとのこと。

「乃」は、おそらく「弓のゆるんだ姿」に由来するのであろうといわれ、「ゆるめた形のままであるので、そのままの状態」を意味するそうで、一説によると、言葉が続き難い様子・状態を示すともあります。

漢文では「すなわち」と読む助字で、漢字そのものに強い意味があるわけではありませんので、名前などで使う場合は、組み合わせる字を引き立てるといわれています。

そう考えると、「薫乃」は「香気がたちこめる草花」的意味であろうと思います。





(5) Fl「スリール・ドゥ・モナ・リザ(Rosa 'Sourire de Mona Lisa')」

樹高 0.8~1.5m
花色は赤色で花径9~10cm、 花弁80枚ほどの丸弁カップ咲き。香りはティ系の微香。

作出: 2003年以前、フランス
作出者: ミシェル・メイアン・リシャルディエ(Michèle Meilland Richardier、1943年生)
日本では、2008年に「スーリール・ドゥ・モナリザ」の花名で発表されました。

交配: 不明または未発表



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Fl「スリール・ドゥ・モナ・リザ(Rosa 'Sourire de Mona Lisa')」




☆ 花の名前

Registration name: MEIlyxir
Exhibition name: Mona Lisa

日本では、「スーリール・ドゥ・モナリザ(Sourire de Mona Lisa)」の名前で流通しているようです。

「Sourire de Mona Lisa」はフランス語で「モナ リザの微笑」の意味です。







# by lathehana | 2024-03-19 20:13 | モダン・ローズ
モダン・ローズ(2007年) - 2



〈もくじ〉
(1) Sh「デズデモーナ(Rosa 'Desdemona')」/ER
(2) HT「はまみらい(Rosa 'Hamamirai')」  
(3) HT「ビバリー(Rosa 'Beverly')」
(4) Fl「モニク・ダルヴ(Rosa 'Monique Darve')」
(5) Fl「夢香(Rosa 'Yumeka')」





(1) Sh「デズデモーナ(Rosa 'Desdemona')」/ER

樹高 0.9~1.3m
花色は淡桃色で花径8~9cm、花弁55枚ほどのカップ咲き。香りはフルーツ系+ダマスク系の中~強香。

作出: 2007年、イギリス
作出者: デイヴィッド・チャールズ・ヘンショー・オースティン(David Charles Henshaw Austin、1926~2018年)
2015年にデイヴィッド・オースティン・ローゼズ・リミテッド(David Austin Roses Limited)がイギリス市場に導入。

交配: 無名の実生 × 無名の実生


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Sh「デズデモーナ(Rosa 'Desdemona')」/ER



☆ 花の名前

バラの名前は、ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare、1564~1616年)の戯曲『Othello(オセロー)』の登場人物でオセローの妻Desdemona(デズデモーナ)に因むそうです。

『Othello(オセロー)』は、1604年頃初演されたといわれています。5幕ものの悲劇で、正式な題名は『Othello, the Moor of Venice(ベニスのムーア人、オセロー)』または『The Tragedy of Othello, the Moor of Venice(ベニスのムーア人オセローの悲劇)』。

シェイクスピアが種本に使ったのは Ser Giovanni Fiorentino(セル・ジョヴァンニ・フィオレンティーノ)の物語集 『Il Pecorone/イル・ペコローネ/愚か者』(1378年頃出版)の中の 『Il mercante di Venezia/イル・メルカンテ・ディ・ヴェネツィア/ヴェネツィアの商人』 と Giovanni Battista Giraldi Cinzio(ジョヴァンニ・バッティスタ・ジラルディ・チンツィオ、1504~1573年)の小説集 『Gli Hecatommithi(百物語)/リ・エカトンミーティ/リ・ヘカトミーティ』(1565年初版)に収められた『Il moro di Venezia/イル・モーロ・ディ・ヴェネツィア/ヴェネツィアのムーア人』といわれています。

チンツィオの話の中でただひとり名前で呼ばれる人物が「Desdemona(デズデモーナ)」で、他の人物は官職名などで書かれているそうです。

そして、「Desdemona」という名前は、ギリシア語の「Dysdaimon(δυσ- + δαίμων)/ディスダイモーン/不運な魂」に由来するとのことです。
「δυσ-/dys/ディス/悪い、困難な」 + 「δαίμων/daímon/ダイモーン/精霊」 で、「英語の[デーモン(demon)]は、ギリシア語の[ダイモーン(δαίμων/daímon)]に由来する言葉とのことです」




(2) HT「はまみらい(Rosa 'Hamamirai')」  

樹高 1.0~1.5m
花色は桃色で花径13~15㎝、花弁30~35枚の半剣弁高芯咲き。香りはフルーツ系の中~強香。

作出: 1994年、日本
作出者: 武内俊介(たけうち しゅんすけ)
2000年に、世界未発表の新作バラの「JRC(Japan Rose Concours)/国際ばら新品種コンクール」で銅賞に入選。
2007年6月に、京成バラ園芸が開発した新品種の中から「横浜開港150周年記念のバラ」に選定されます。

交配: 未発表


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HT「はまみらい(Rosa 'Hamamirai')」 


☆ 花の名前

HT「はまみらい」は、「横浜開港150周年」記念事業のイメージの一つとして選定されたバラです。

横浜港は1859年に開港し、2009年が開港150周年にあたります。

このバラは2007年6月に、京成バラ園芸が開発した新品種の中から「横浜開港150周年記念のバラ」に選定され、バラの名前は2007年8月1日から9月30日まで公募され、応募案の中から「横浜の未来の発展を願う花名として適切」との理由で「はまみらい」が選ばれたそうです。



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HT「はまみらい(Rosa 'Hamamirai')」 







(3) HT「ビバリー/ビヴァリー/ベヴァリー(Rosa 'Beverly')」

HT「オフィーリア(Rosa 'Ophelia')」、HT「クリムゾン・グローリー(Rosa 'Crimson Glory')」、Fl「ピノッキオ(Rosa 'Pinocchio')」、HP「フラウ・カール・ドルシュ(Rosa 'Frau Karl Druschki')」、Ft「ロサ・フォエティダ・ビコロール(Rosa foetida var. bicolor)」、Ft「ロサ・フォエティダ・ペルシアナ(Rosa foetida f. persiana)」、Sp「ロサ・セティゲラ(Rosa setigera)」他の子孫。

樹高 1.2~1.5m
花色は桃色で花径10~12cm、花弁50~75枚の半剣弁~剣弁高芯咲き。香りはティ系+フルーツ系の強香。

作出: 1999年、ドイツ
作出者: ヴィルヘルム・コルデス3世(Wilhelm Kordes III、1953~2016年) 
2007年に、W・コルデス ゼーネ社(W. Kordes' Söhne)がドイツ市場に導入。

交配: HT「ザ・マッカートニー・ローズ(Rosa 'The McCartney Rose')」の実生 × 無名の実生

・ HT「ザ・マッカートニー・ローズ(Rosa 'The McCartney Rose')」
1988年以前にフランスで作出された、花色が濃桃色で花径12㎝、花弁20~25枚の丸弁八重咲き。香りはダマスク系とティ系のミックスで強香。 作出者はアラン・メイアン(Alain Meilland、1940年生)
HT「オフィーリア」、HT「クリムゾン・グローリー」、Fl「ピノッキオ」、HP「フラウ・カール・ドルシュ」、Sp「ロサ・セティゲラ」、 Ft「ロサ・フォエティダ・ビコロール 」、Ft「ロサ・フォエティダ・ペルシアナ」他の子孫。



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HT「ビバリー(Rosa 'Beverly')」



☆ 花の名前

「Beverly(ビバリー/ビヴァリー/ベヴァリー)」は、ファミリーネーム・男女のファーストネームや地名に用いられる英語の固有名詞で、古英語では「ビーバー(beaver)のいる草原」という意味があったそうです。

地名のアメリカ、カリフォルニア州の「ビバリーヒルズ/ベヴァリ・ヒルズ(Beverly Hills)」は有名ですが、このバラの名前に関しては、地名または人名を特定できませんでした。

また、ビーバーとの関連からの命名の可能性もあるのではないかと、考えてみたのですが…。

ビーバー(げっ歯目ビーバー科ビーバー属、学名: Castor)は和名では海狸(かいり)です。ビーバーは香嚢を持っているそうで、香嚢からの分泌物から作られる動物性香料を海狸香(かいりこう)またはカストリウム (Castoreum) と呼び、香水、香などに利用されました。

毛皮と香嚢採取のために乱獲され、絶滅のおそれのある野生動植物の種と認定されて、一時期ワシントン条約により取引が禁止され、合成香料による代替が進められて、高価であることも手伝って、現在の使用量は少ないとのことです。

生息する地域によって香りに若干の違いがあるそうですが、海狸香(カストリウム)はレザーのような、少しスモーキーな匂いといわれていますが、これをアルコールで薄めるとフルーツ系の芳香に変わるそうです。

そして、HT「ビバリー」ですが、このバラは「香りのバラ」として定評があり、 2008年にドイツの「バーデン=バーデン国際コンクール」 で銀賞と芳香賞、2009年に国営越後丘陵公園「国際香りのばら新品種コンクール」で銀賞、2011年にオランダの「ハーグ国際コンクール」で芳香賞、と、受章歴が豊富です。

作出者は命名時にこのバラの芳香に注目して、「海狸香(カストリウム)」からの連想で「Beverly」という名前を思いついたのかもしれないと考えましたが、どうでしょうか?





(4) Fl「モニク・ダルヴ(Rosa 'Monique Darve')」

樹高 0.8~1.0m
花色は桃杏色で花径9〜12cmのカップ咲きから咲き進むとロゼット咲き。香りはミルラ系の中~強香。


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Fl「モニク・ダルヴ(Rosa 'Monique Darve')」



作出: 2007年以前、フランス
作出者: ドミニク・マサド(Dominique Massad、1955年生)
2007年にギヨー社(GUILLOT)がフランス市場に導入。

交配: 不明または未発表


☆ 花の名前

「Monique(モニク)」は女性のファースト・ネームだそうですが、バラ「Monique Darve(モニク・ダルヴ)」の名前が誰に因むのかは特定できませんでした。


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Fl「モニク・ダルヴ(Rosa 'Monique Darve')」


ファミリー・ネーム「Darve」は、「D'Arve」の変形かもしれないとも思いましたが…。

「Arve」で思いつくのは、モンブラン山塊から流れだしてスイスのレマン湖手前でローヌ川と合流する「アルヴ川(l'Arve)」で、アルヴ川流域が出身地の姓かもしれないなどと思ったりもしましたが、ヒントは見つけられませんでした。





(5) Fl「夢香(Rosa 'Yumeka')」

樹高 1.0~1.2m
花色は中心が濃桃色で外側の花弁は少し青みがかった薄桃色。花径8~10cmで花弁45~50枚の丸弁八重咲き。香りはフルーツ系の強香。


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Fl「夢香(Rosa 'Yumeka')」


作出: 2004年以前、日本
作出者: 武内俊介(たけうち しゅんすけ)
2007年に京成バラ園芸が日本市場に導入。

交配: 不明または未発表


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Fl「夢香(Rosa 'Yumeka')」




☆ 花の名前

このバラの名前は、豊かな香りからの発想と思われます。「夢のような香り」の意味でしょうか?

作出者が夢想した香りなのかもしれません。2004年に「JRC(Japan Rose Concours)」で金賞と香り部門の金賞も受賞していて、「香りのバラ」として定評があるようです。




# by lathehana | 2024-03-10 19:03 | モダン・ローズ
モダン・ローズ(2007年) - 1



〈もくじ〉
(1) HT「エイプリル・イン・パリ(Rosa 'April in Paris')」
(2) Sh「エロディ・ゴシュアン(Rosa 'Élodie Gossuin')」  
(3) HT「カリフォルニア・ドゥリーミン’(Rosa 'California Dreamin' ')」
(4) Sh「ザ・シェパーディス(Rosa 'The Shepherdess')」/ER
(5) Sh「スカイラーク(Rosa 'Skylark')」/ER





(1) HT「エイプリル・イン・パリ(Rosa 'April in Paris')」

HT「オフィーリア(Rosa 'Ophelia')」、HT「クリムゾン・グローリー(Rosa 'Crimson Glory')」、HT「ピース(Rosa 'Peace')」、 HT「スヴニール・ドゥ・クロディウス・ペルネ(Rosa 'Souvenir de Claudius Pernet')」、Ft「ロサ・フォエティダ・ビコロール(Rosa foetida var. bicolor)」、Ch「パークス・イエロー・ティ=センティッド・チャイナ (Rosa 'Parks' Yellow Tea-scented China')」、Sp「ロサ・ロクスブルギー(Rosa roxburghii)」、Sp「ロサ・ルビギノーサ(Rosa rubiginosa)」他の子孫。

樹高 1.2~1.5m
花色は桃色で花径9~11cm、花弁30~40枚の半剣弁高芯咲き。香りはスパイス系の強香。

作出: 2007年、アメリカ
作出者: ドクター・キース・W・ザリー(Dr. Keith W. Zary)
2008年にジャクソン&パーキンス社(Jackson & Perkins、 Wholesale)がアメリカ市場に導入。


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HT「エイプリル・イン・パリ(Rosa 'April in Paris')」




交配: HT「プリスティーン(Rosa 'Pristine')」 × HT「ニュージーランド(Rosa 'New Zealand')」 

・ HT「プリスティーン(Rosa 'Pristine')」
1975年以前にアメリカで作出された、花色は白色で花弁の縁が淡桃色、花径は12~15㎝で花弁26〜30枚の剣弁高芯咲き。作出者はウィリアム・A.・ウォリナー(William A. Warriner、1922年頃~1991年)

・ HT「ニュージーランド(Rosa 'New Zealand')」 
1985年にニュージーランドで作出された、花色は淡桃色で花径14~15cm、花弁25~35枚の半剣弁高芯咲き。香りはフルーツ系の中~強香。作出者はサミュエル・ ダラー・マグレディ4世(Samuel Darragh McGredy IV、1932~2019年)
HT「オフィーリア」、HT「クリムゾン・グローリー」、HT「ピース」、 HT「スヴニール・ドゥ・クロディウス・ペルネ」、Ft「ロサ・フォエティダ・ビコロール」、Ch「パークス・イエロー・ティ=センティッド・チャイナ」、Sp「ロサ・ロクスブルギー」、Sp「ロサ・ルビギノーサ」他の子孫。


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HT「エイプリル・イン・パリ(Rosa 'April in Paris')」



☆ 花の名前 

バラ「April in Paris/エイプリル・イン・パリ/4月のパリ」ですが、この花名は、ジャズ・スタンダードの一つとして有名な『April in Paris』に因むのではないかと思っています。

『エイプリル・イン・パリ』は、もともとは1932年にブロードウェイ・ミュージカル『Walk a Little Faster(ウォーク・ア・リトル・ファスター)』のために作られた曲だそうです。

作曲はロシア生まれの作曲家「Vernon Duke(ヴァーノン・デューク)/本名: Vladimir Alexandrovich Dukelsky(ヴラジーミル・アレクサンドロヴィチ・ドゥケーリスキー)、1903~1969年」、作詞はニューヨークのマンハッタン生まれでユダヤ系アメリカ人の「Edgar Yip(Yipsel) Harburg(エドガー・イップ(イプセル)・ハーバーグ)/本名: Isidore Hochberg(イシドア・ホックバーグ)、1896~1981年」。

曲は、「April in Paris, chestnuts in blossom(4月のパリ、マロニエは満開)」で始まります。

このバラの花色が、パリのマロニエの桃色の花色を連想させた結果の命名ではないかと思うのですが…。
 




(2) Sh「エロディ・ゴシュアン(Rosa 'Élodie Gossuin')」  

樹高 0.8〜1.2m
花色は桃色で花径6~8cm、花弁40枚ほどの丸弁カップ咲きで咲き進むとロゼット咲き。香りはフルーツ系の強香。

作出: 2007年以前、フランス
作出者: ドミニク・マサド(Dominique Massad、1955年生)
2008年にギヨー社(GUILLOT)がフランス市場に導入。

交配: 不明または未発表


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Sh「エロディ・ゴシュアン(Rosa 'Élodie Gossuin')」 



☆ 花の名前 

このバラの名前は、フランスの美人コンクールのタイトル保持者で、モデル、テレビ・ラジオの司会者の Élodie Gossuin(エロディ・ゴシュアン、1980年生)に因むそうです。

Élodie Gossuinは、2001年の第50回ミス・ユニバース世界大会(Miss Universe 2001)にミス・フランスとして参加し、「トップ 10」にランクされたそうです。





(3) HT「カリフォルニア・ドゥリーミン’(Rosa 'California Dreamin')」

HT「ピース」の孫で、HT「オフィーリア」、HT「クリムゾン・グローリー」、HT「スヴニール・ドゥ・クロディウス・ペルネ」、Fl「ピノッキオ(Rosa 'Pinocchio')」他の子孫。

樹高 1.2~1.5m
花色は乳白色で花弁縁が桃色の覆輪、花径13~15cmで花弁35~45枚の半剣弁高芯咲き。香りは柑橘系の強香。


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HT「カリフォルニア・ドゥリーミン’(Rosa 'California Dreamin' ')」


作出: 2007年、フランス
作出者: ジャック・ムショット(Jacques Mouchotte、1954年生)
メイアン・インターナショナ社(Meilland International)が 「California Dreamin'」の花名でフランス市場に導入。
2009年に、コンラッド・パイル社(Star Roses and Plants/The Conard-Pyle Company)が「California Dreamin'」の花名でアメリカ市場に導入。


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HT「カリフォルニア・ドゥリーミン’(Rosa 'California Dreamin' ')」



交配
母木: HT「プリンセス・ドゥ・モナコ(Rosa 'Princesse de Monaco')」
花粉親: Gr「ソニア(Rosa 'Sonia')」 × Fl「ウーヴェ・ゼーラー(Rosa 'Uwe Seeler')」  

・ HT「プリンセス・ドゥ・モナコ(Rosa 'Princesse de Monaco')」 
1971年にフランスで作出された、花色は乳白色で花弁縁が桃色の覆輪、花径12cmで花弁35~45枚の半剣弁高芯咲き。香りはティ系の中香。
作出者はマリー=ルイーズ・メイアン(Marie-Louise Meilland、1920~1987年)
1981年にメイアン社(Meilland et Cie)が「Princesse de Monaco」の花名でフランス市場に導入。
HT「ピース」の子で、HT「オフィーリア」、HT「クリムゾン・グローリー」、HT「スヴニール・ドゥ・クロディウス・ペルネ」、Fl「ピノッキオ」他の子孫。   

・ Gr「ソニア(Rosa 'Sonia')」 
1973年以前にフランスで作出された、花色がサーモン・ピンクで花径8~12㎝、花弁数25~30枚の半剣弁高芯咲き。香りはティ系の中香。作出者はマリー=ルイーズ・メイアン(Marie-Louise Meilland、1920~1987年)
HT「ピース」の曽孫で、HT「クリムゾン・グローリー」 と Fl「ピノッキオ」の玄孫、 HT「オフィーリア」 と HP「フラウ・カール・ドルシュキ(Rosa 'Frau Karl Druschki')」他の子孫。  

・ Fl「ウーヴェ・ゼーラー(Rosa 'Uwe Seeler')」
1970年以前にドイツで作出された、花色は赤橙色で花弁9~16枚の半八重で剣弁高芯咲き。作出者はライマー・コルデス(Reimer Kordes、1922~1997年)
HT「ピース」の玄孫で、HT「オフィーリア」、HT「クリムゾン・グローリー」、HT「スヴニール・ドゥ・クロディウス・ペルネ」、Ft「ロサ・フォエティダ・ビコロール」他の子孫   


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HT「カリフォルニア・ドゥリーミン’(Rosa 'California Dreamin' ')」



☆ 花の名前
 
このバラの名前は、1960年代後半のヒット曲『California Dreamin'(カリフォルニア・ドゥリーミン)』と関係があるのではないかと考えました。

『California Dreamin'』 は、1965年に発表されたアメリカのフォーク・ロック系グループ「The Mamas & the Papas(ザ・ママス&ザ・パパス)」の代表曲の一つで、日本では『夢のカリフォルニア』の邦題で流行ったと記憶しています。

作詞・作曲はグループのメンバーの「John & Michelle Phillips(ジョン&ミシェル・フィリップス)」で、「木々の葉は枯れ、空は灰色の冬の或る日、私はカリフォルニアを夢見ている。もし、ロサンゼルスにいるのだったら、暖かく安穏に過ごせるだろうにと。」といった雰囲気の曲です。



モダン・ローズ(2007年) - 1_d0375494_15302881.jpg
HT「カリフォルニア・ドゥリーミン’(Rosa 'California Dreamin' ')」



このバラの交配親のHT「プリンセス・ドゥ・モナコ」からの連想で、『California Dreamin'』 を思い浮かべたのでは?


交配親のHT「プリンセス・ドゥ・モナコ」の花名は、ハリウッドの映画俳優であったグレース・ケリー(Grace Kelly、1929~1982年)に因むそうですので、映画スタジオのあるカリフォルニア州ロサンゼルス市ハリウッド地区(Hollywood, district within the city of Los Angeles, California, U.S.)に思いを馳せての命名と考えたのですが…。





(4) Sh「ザ・シェパーディス(Rosa 'The Shepherdess')」/ER

樹高 0.9~1.5m
花色は淡杏色で花径7~8cm、花弁45枚ほどのカップ咲き。香りはフルーツ系の中~強香。

作出:2007年、イギリス
作出者: デイヴィッド・チャールズ・ヘンショー・オースティン(David Charles Henshaw Austin、1926~2018年)

交配: 未公開



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Sh「ザ・シェパーディス(Rosa 'The Shepherdess')」/ER



☆ 花の名前

英語で羊飼いには、男女とも「shepherd(シェパード)」という言葉が使われ、女性の羊飼いの場合は「shepherdess(シェパーディス)」も使われるそうです。

「shepherdess(シェパーディス)」はやや古い言い回しで、「牧歌(pastoral)に詠われる羊飼いの娘」などに使われる言葉のようです。

牧歌(pastoral)は、田園を舞台に羊飼いたちが登場する詩歌や楽曲ですが、ラテン語の「pastor/パーストル、パストル/羊飼い」が語源とのことです。

このバラの名前については、エリザベス朝時代の詩人で廷臣・軍人であったサー・フィリップ・シドニー(Sir Philip Sidney、1554~1586年)のイギリス・ルネッサンスの牧歌的ロマンス『Arcadia(アーケイディア)』(*)に登場する「The Shepherdess(女羊飼い)」に因むようです。




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Sh「ザ・シェパーディス(Rosa 'The Shepherdess')」/ER


(*) 『Arcadia(アーケイディア)』は、3種類存在するそうです。

① は、 1580年の夏頃に完成したとされる5巻の『初稿(The Old Arcadia)』

② は、 後にシドニーが改定を始め、最初の3巻のほとんどは書き上げ、その死によって未完に終わった『改訂版(The New Arcadia)』(未完成のままシドニーの友人たちが1590年に出版)

③ は、 シドニーの実妹ペンブローク伯爵夫人(Countess of Pembroke)が、1590年出版の『改訂版』を不服として、シドニーの改定済の原稿に残りの部分の初稿(3巻後半、4巻、5巻)を修正して継ぎ足して、完成版として1593年に出版した『Countess of Pembroke's Arcadia(ペンブローク伯爵夫人のアーケイディア)』






(5) Sh「スカイラーク(Rosa 'Skylark')」/ER

樹高 0.9~1.0m
花色は桃色で花径7~8cm、半八重~八重のカップ咲き。香りはムスク系+ティー系の中~微香。

作出:2007年、イギリス
作出者: デイヴィッド・チャールズ・ヘンショー・オースティン(David Charles Henshaw Austin、1926~2018年)

交配: 未公開



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Sh「スカイラーク(Rosa 'Skylark')」/ER



☆ 花の名前

「Skylark(スカイラーク)」は英語で、「ヒバリ(雲雀)」のことです。

命名の理由は、[モダン・ローズ(2006年) - 2] に載せた「シスター・エリザベス(Sister Elizabeth)」が デイヴィッド・オースティン・ローゼズ・リミテッド(David Austin Roses Limited)初訪時に ヒバリが鳴いていたことによるそうです。

シスター・エリザベスの名に因むバラ Sh「シスター・エリザベス(Rosa 'Sister Elizabeth')」は2006年に命名されていて、Sh「スカイラーク(Rosa 'Skylark')」は、1年遅れで命名されています。




# by lathehana | 2024-02-27 16:44 | モダン・ローズ
モダン・ローズ(2006年) - 3



〈もくじ〉
(1) MinCl「ダーク・チェリー・パイ(Rosa 'Dark Cherry Pie')」
(2) Sh「ピンク・サクリーナ(Rosa 'Pink Sakurina')」
(3) Sh「ベル・ロマンティカ(Rosa 'Belle Romantica')」 
(4) Sh「ポール・ゴーガン(Rosa 'Paul Gauguin')」
(5) Sh「リッチフィールド・エンジェル(Rosa 'Lichfield Angel')」 /ER 




(1) MinCl「ダーク・チェリー・パイ(Rosa 'Dark Cherry Pie')」

返り咲き性 樹高 2.0m
花色は濃赤紫色で花径4cm、花弁17~25枚の半八重~八重咲き。香りはスパイス系の強香。
別名: Chewdarkjest、Midnight Rambler

作出: 2006年、イギリス
作出者: クリストファー・ヒュー・ ワーナー(Christopher Hugh Warner) 

交配: 不明または未発表



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MinCl「ダーク・チェリー・パイ(Rosa 'Dark Cherry Pie')」



☆ 花の名前

花名は、花色からの連想の「ダーク・チェリー(Dark Cherry)」と、「ダーク・チェリー(Dark Cherry)」からの連想で「チェリー」でよく作る「パイ」が重なって、出来上がったのだと思います。





(2) Sh「ピンク・サクリーナ(Rosa 'Pink Sakurina')」

Sp「ロサ・センペルウィレンス(Rosa sempervirens)」の玄孫で、HT「クリムゾン・グローリー(Rosa 'Crimson Glory')」、HT「ピース(Rosa 'Peace')」、Fl「ピノッキオ(Rosa 'Pinocchio')」、 HP「フラウ・カール・ドルシュキ(Rosa 'Frau Karl Druschki')」、Ft「ロサ・フォエティダ・ビコロール(Rosa foetida var. bicolor)」、Ft「ロサ・フォエティダ・ペルシアナ(Rosa foetida f. persiana)」、Sp「ロサ・ルキアエ(Rosa luciae)」、Sp「ロサ・ルビギノーサ (Rosa rubiginosa)」他の子孫。

樹高 0.8~1.0m
花色は桜色で花径8cm、花弁数5枚の一重平咲き。香りは微香。
別名: Astronomia、The Charlatan、Sweet Pretty

作出: 2004年以前、フランス
作出者: アラン・メイアン(Alain Meilland、1940年生)
2006年、メイアン・インターナショナ社(Meilland International)が、バラ名「Astronomia」でフランス市場に導入。


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Sh「ピンク・サクリーナ(Rosa 'Pink Sakurina')」



交配
母木: Sh「ボニカ(Rosa 'Bonica')」 × Fl「プレイボーイ(Rosa 'Playboy')」
花粉親: Sh「デボラ(Rosa 'Deborah')」

・ Sh「ボニカ(Rosa 'Bonica')」
1975年にフランスで発表された、花色が桃色で花径6cm、花弁40枚ほどの丸弁平咲きの修景バラ。 作出者はマリー=ルイーズ・メイアン(Marie-Louise Meilland、1920~1987年)
Sp「ロサ・センペルウィレンス」の孫で、Sp「ロサ・ルキアエ」の曽孫。HT「クリムゾン・グローリー」、Fl「ピノッキオ」、Sp「ロサ・ルビギノー」、HP「フラウ・カール・ドルシュ」、Ft「ロサ・フォエティダ・ビコロール」、Ch「パークス・イエロー・ティ=センティッド・チャイナ(Rosa 'Parks' Yellow Tea-scented China') 」、Sp「ロサ・スピノシッシマ(Rosa spinosissima)」他の子孫。

・ Fl「プレイボーイ(Rosa 'Playboy')」
1976年以前にスコットランドで作出された、花色は黄色で花弁縁が橙色、花径10㎝で花弁10~15枚の半八重平咲き。香りはリンゴのようなフルーツ系の中香。作出者はアレクサンダー・モリソン・コッカー(Alexander Morison Cocker、1907~1977年)
HT「クリムゾン・グローリー」 、HT「ピース」、Fl「ピノッキオ」、 HP「フラウ・カール・ドルシュキ」、Ft「ロサ・フォエティダ・ビコロール」、Ft「ロサ・フォエティダ・ペルシアナ」、Sp「ロサ・ロクスブルギー(Rosa roxburghii)」、Sp「ロサ・ルビギノーサ」、Sp「ロサ・ルゴサ(Rosa rugosa)」他の子孫。

・ Sh「デボラ(Rosa 'Deborah')」
1989年にフランスで作出された、花色は桃色で花径6㎝ほど、花弁17~25枚のカップ咲き。作出者はメイアン・インターナショナ社(Meilland International)
HT「クリムゾン・グローリー」、HT「ピース」、Fl「ピノッキオ」、 Ft「ロサ・フォエティダ・ビコロール」、Sp「ロサ・ムルティフローラ(Rosa multiflora)」他の子孫。



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Sh「ピンク・サクリーナ(Rosa 'Pink Sakurina')」



☆ 花の名前

Registration name: Meiguimov
Exhibition name: The Charlatan
2006年、メイアン・インターナショナ社(Meilland International)が、バラ名「Astronomia」でフランス市場に導入。

メイアン・インターナショナ社の命名: ①「The Charlatan」、②「Astronomia」
「The Charlatan/ザ・シャーラタン/(英語) いかさま師、大ぼら吹き、山師、偽医者、やぶ医者、等」
「Astronomia/アストロノミア/(イタリア語) 天文学」

流通名: ③「Pink Sakurina」
「Pink Sakurina/ピンク・サクリーナ/桃色の桜のような花」 : [sakurina] は、[sakura(さくら) + ina(接尾辞/〜のような、〜に属する)]
淡桃色で雄蕊が長め、5弁一重咲きのこのバラは、桜の花に似ていますから、③の「Pink Sakurina/ピンク・サクリーナ/桃色の桜のような花」の花名は、誰でも納得するでしょう。

②「Astronomia/アストロノミア/(イタリア語) 天文学」は、5弁の花から「星」を連想して、5弁の花がたくさん咲く様子が星をちりばめた天体に繋がっての命名ではないかと思いました。

①「The Charlatan/ザ・シャーラタン/(英語) いかさま師、大ぼら吹き、山師、偽医者、やぶ医者、 ニセモノ、等」
この名は、「バラ以外の花に見える様子をからかい気味に "The Charlatan" と表現したのかもしれない」と思いましたが…。ニュアンスが今ひとつ分かりません。





(3) Sh「ベル・ロマンティカ(Rosa 'Belle Romantica')」 

樹高 0.8~1.5m 
花色は黄色で花径6~7cm、花弁60~70枚のカップ咲き~ロゼット咲き。香りはフルーツ系+ティ系の中香。
別名: 「Anny Duperey(アニー・デュプレ)」



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Sh「ベル・ロマンティカ(Rosa 'Belle Romantica')」 




作出: 2006年、フランス
作出者: メイアン・インターナショナル(Meilland International)
2009年に京成バラ園芸が「ベル・ロマンティカ(Belle Romantica)」の花名で日本市場に導入。

交配: 不明または未発表



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Sh「ベル・ロマンティカ(Rosa 'Belle Romantica')」 



☆ 花の名前

Registration name: Meitongas
Exhibition name: Anny Duperey

展示名の「Anny Duperey(アニー・デュプレ)」は、フランスの俳優、写真家で小説家の Anny Duperey(アニー・デュプレ、1947年生)に因むそうです。



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Sh「ベル・ロマンティカ(Rosa 'Belle Romantica')」 



日本での流通名「ベル・ロマンティカ(Rosa 'Belle Romantica')」は、「[belle] は、フランス語の形容詞女性形で意味は美しい、または女性名詞で美女。[Romantica]は、メイアン社のクラッシック・タイプのバラのシリーズ[Romantica]からの命名のようです。意味は「美しいロマンティカ」
 




(4) Sh「ポール・ゴーガン(Rosa 'Paul Gauguin')」

樹高 0.8~1.2m
花色は淡黄色、杏色、濃橙色、桃色の絞りで花径8cm、花弁17~25枚の波状丸弁平咲き。

作出: 2006年、フランス
作出者: G. デルバール社(G. Delbard)

交配: 不明または未発表



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Sh「ポール・ゴーガン(Rosa 'Paul Gauguin')」



☆ 花の名前

バラの名前は、フランスの画家ウジェーヌ・アンリ・ポール・ゴーガン(Eugène Henri Paul Gauguin、1848~1903年)に因むそうです。





(5) Sh「リッチフィールド・エンジェル(Rosa 'Lichfield Angel')」 /ER   

樹高 1.2m
花色は杏色がかった乳白色から、白色に退色します。花径8~10cmで花弁40~50枚のカップ咲きからロゼット咲き。香りはクローヴのようなスパイス系の中香。
    
発表: 2006年、イギリス
作出者: デイヴィッド・チャールズ・ヘンショー・オースティン(David Charles Henshaw Austin、1926~2018年)
2006年にデイヴィッド・オースティン・ローゼズ・リミテッド(David Austin Roses Limited)がイギリス市場に導入。

交配: 無名の実生 × 無名の実生



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Sh「リッチフィールド・エンジェル(Rosa 'Lichfield Angel')」 /ER 




☆ 花の名前 

「リッチフィールド・エンジェル(The Lichfield Angel)」は、2003年に、イングランドのスタッフォードシャー(Staffordshire)にあるリッチフィールド大聖堂((Litchfield Cathedral)の発掘調査中に発見された石灰岩に彫られた天使像だそうです。

発見された石灰岩の破片は、聖母マリアの彫られた部分が失われてしまった「受胎告知」場面の大きな銘板の左側の部分であったのであろうと推測され、残った部分に彫られているのはおそらく大天使ガブリエルであろうといわれています。



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Sh「リッチフィールド・エンジェル(Rosa 'Lichfield Angel')」 /ER 



このリッチフィールド・エンジェルの彫られた石灰岩は 2006年2月に初めて大聖堂に展示され、「リッチフィールド・エンジェル」と命名されたバラは 2006年の5月にイギリスで販売が始まったそうです。



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Sh「リッチフィールド・エンジェル(Rosa 'Lichfield Angel')」






# by lathehana | 2024-02-09 17:58 | モダン・ローズ
モダン・ローズ(2006年) - 2



〈もくじ〉
(1) Fl「一葉(Rosa 'Ichiyō')」
(2) Fl「金蓮歩(Rosa 'Kinrenpo')」
(3) LCl「サー・ポール・スミス(Rosa 'Sir Paul Smith')」
(4) Sh「シスター・エリザベス(Rosa 'Sister Elizabeth')」/ER
(5) Fl「しのぶれど(Rosa 'Shinoburedo')」 
(6) HT「ジャン・ドルメソン(Rosa 'Jean d'Ormesson')」




(1) Fl「一葉(Rosa 'Ichiyō')」

HT「オフィーリア(Rosa 'Ophelia')」、HT「ピース(Rosa 'Peace')」、HT「スヴニール・ドゥ・クロディウス・ペルネ(Rosa 'Souvenir de Claudius Pernet')」、Fl「ピノッキオ(Rosa 'Pinocchio')」、Sp「ロサ・ロクスブルギー(Rosa roxburghii )」他の子孫。

樹高: 1.2m
花色は黄緑色がかった淡黄色で花径5~6cm、花弁17~25枚の波状丸弁抱え咲き。香りは微香。

作出: 2006年、日本
作出者: 河合伸志(かわい たかし)


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Fl「一葉(Rosa 'Ichiyō')」


交配
母木: Min「ゾンネンキント(Rosa 'Sonnenkind')」 × HT「サマー・サンシャイン(Rosa 'Summer Sunshine')」
花粉親: Fl「エミオ(Rosa 'Emio')」

・ Min「ゾンネンキント(Rosa 'Sonnenkind')」 
1986年以前にドイツで作出された、花色は濃黄色で花径5cmほど、花弁26~40枚の剣弁高芯咲き。作出者はW. コルデス・ゼーネ社(W. Kordes' Söhne)
HT「ピース」の曽孫で、HT「オフィーリア」、Fl「マスケラード(Rosa 'Masquerade')」、Fl「ピノッキオ」、Sp「ロサ・ロクスブルギー」他の子孫。

・ HT「サマー・サンシャイン(Rosa 'Summer Sunshine')」
1962年にアメリカで作出された、花色は濃黄色で花径12~13cm、花弁17~25枚の剣弁高芯咲き。香りは微香。作出者はハーバート・セシル・スイム(Herbert Cecil Swim、1906~1989年)
HT「スヴニール・ドゥ・クロディウス・ペルネ」の曽孫で、HFt「ソレイユ・ドール(Rosa 'Soleil d'Or')」の玄孫。HT「オフィーリア」他の子孫。

・ Fl「エミオ(Rosa 'Emio')」
1996年に日本で作出された、樹高:1.0~1.2m、花色が薄桃色で花径8~10cm、花弁25~30枚の半剣弁高芯咲き。香りは中香。作出者は水谷農園(みずたに のうえん)。


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Fl「一葉(Rosa 'Ichiyō')」


☆ 花の名前

バラの名前は、小説家の樋口一葉(ひぐち いちよう)に因むそうです。樋口一葉は東京生まれで、本名は樋口奈津(ひぐち なつ、1872~1896年)。





(2) Fl「金蓮歩(Rosa 'Kinrenpo')」

樹高 1.6~1.7m
花色は黄色から淡黄色で花径7~8cm、花弁10枚ほどの半八重咲き。香りは微香。

作出: 2006年、日本
作出者: 武内俊介(たけうち しゅんすけ)

交配: 不明または未発表


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Fl「金蓮歩(Rosa 'Kinrenpo')」



☆ 花の名前

バラ「金蓮歩」の名前は、中国の南北朝時代(439~589年)の南朝の国家(宋・斉・梁・陳)について書かれた歴史書 『南史』(*)の故事に由来するそうです。

南朝斉(479~502年)の第6代皇帝蕭宝巻(483~501年、在位: 498~501年)は、死後、諸侯に落とされた廃帝で、「愚かな東の侯」という意味で東昏侯と呼ばれますが、彼の寵愛した側室の潘玉児(?~501年)のために庭園の歩道に黄金で作った蓮の花を敷き詰めたそうです。「潘玉児は足が小さかったそうで、金の蓮花の上を素足で歩く姿が得も言われず美しいと感じた東昏侯は陶然となった」との逸話から、「[金蓮歩]は[美人のあでやかな歩み]を意味する言葉」となったそうです。

当時も、足の小さいことが美人の条件であったそうで、500年ほど後の五代(907~960年)から宋(960~1279年)の時代になると、積極的に美人を志す人のために纏足(てんそく)の施術が始まったそうで、「[金蓮]は、纏足の美称」ともいわれるそうです。


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Fl「金蓮歩(Rosa 'Kinrenpo')」



(*) 『南史』 - 南朝の宋・斉・梁・陳、四国の正史である 『宋書』・『南斉書』・『梁書』・『陳書』を改修した通史。4書を合わせた分量の半分ほどの記述量で叙事に重きを置いた全80巻の歴史書。編集は李大師により開始され、その子の李延寿によって、唐の高宗(在位: 649〜683年)時代に完成されました。





(3) LCl「サー・ポール・スミス(Rosa 'Sir Paul Smith')」

LCl「ニュー・ドーン(Rosa 'New Dawn')」の孫で、HT「スヴニール・ドゥ・クローディウス・ペルネ」の曽孫。HP「フラウ・カール・ドルシュキ(Rosa 'Frau Karl Druschki')」、Sp「ロサ・ルキアエ(Rosa luciae)」他の子孫。

一季咲きのつるバラ
樹高 3.0m
花色は濃桃色で花径10cm、花弁26~40枚の丸弁高芯咲き。香りはティ系の強香。

作出: 2006年以前、イギリス
作出者: アマンダ・ビールズ(Amanda Beales、1967~2013年)
2006年にピーター・ビールズ社(Peter Beales Roses)がイギリス市場に導入。


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LCl「サー・ポール・スミス(Rosa 'Sir Paul Smith')」



交配: B「ルイーズ・オディエ(Rosa 'Louise Odier')」 × LCl「アロハ(Rosa 'Aloha’)」

・ B「ルイーズ・オディエ(Rosa 'Louise Odier')」
1851年にフランスで作出された返り咲き性のブルボン・ローズ。樹高 1.4m、花色は桃色で花径6~8㎝、花弁60枚ほどのカップ咲きから咲き進むとクォーター・ロゼット咲き。香りはラズベリーのようなフルーツ系の強香。作出者はジャック=ジュリアン・マルゴタン(Jacques-Julien Margottin、1817~1892年) 

・ LCl「アロハ(Rosa 'Aloha’)」
1949年にアメリカで作出されたつるバラ。花色が桃色で花径15㎝、花弁40~55枚の半剣弁八重咲きで、繰返し咲き。香りはリンゴのようなフルーツ系の強香。作出者はEugene Sonnenberg Boerner(1893~1966年)
LCl「ニュー・ドーン」の子で、HT「スヴニール・ドゥ・クローディウス・ペルネ」の孫。HP「フラウ・カール・ドルシュキ」、Sp「ロサ・ルキアエ」他の子孫。



☆ 花の名前

花名はイギリスのファッション・デザイナーのポール・スミス(Paul Smith)に因むそうです。ポール・スミス氏の妻がバラ好きの夫のために作出を依頼し、夫の誕生日に贈ったバラとのことです。






(4) Sh「シスター・エリザベス(Rosa 'Sister Elizabeth')」/ER

樹高 0.7~0.8m
花色は桃色で花径7cm、花弁120~130枚のロゼット咲き。香りはスパイス系の中~強香。

発表: 2006年以前、イギリス
作出者: デイヴィッド・チャールズ・ヘンショー・オースティン(David Charles Henshaw Austin、1926~2018年)

交配: 無名の実生 × 無名の実生


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Sh「シスター・エリザベス(Rosa 'Sister Elizabeth')」/ER



☆ 花の名前

このバラの名前は、イギリス・南ウエールズのホイットランド(Whitland)にあるシトー会派(The Cistercians)のホーリー・クロス修道院(the Holy Cross Abbey)に所属するバラ愛好家の修道女・シスター・エリザベス(Sister Elizabeth)に因むそうです。





(5) Fl「しのぶれど(Rosa 'Shinoburedo')」 

樹高 1.0~1.2 m
花色は青みがかった藤色で花径8~9cm、花弁25~30枚の丸弁カップ咲き。香りはダマスク系+ティ系の中香。

発表: 2006年、日本
作出者: 武内俊介(たけうち しゅんすけ)

交配: 不明または未発表



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Fl「しのぶれど(Rosa 'Shinoburedo')」 




☆ 花の名前  

花名は平安時代中期の歌人で三十六歌仙の一人である平兼盛(たいらのかねもり、生誕年不明~990年)の和歌、「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」(『拾遺和歌集』巻十一:恋一・622、『百人一首』 040)に詠われた 「忍ぶ恋心」 をイメージして命名されたとのことです。



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Fl「しのぶれど(Rosa 'Shinoburedo')」 




この和歌は、拾遺和歌集(しゅういわかしゅう、1005~1007年頃成立)の詞書に960年の天徳内裏歌合(てんとく だいり うたあわせ)で詠まれたものと記されているそうで、大意は [胸の奥底に秘めていたつもりの私の恋心は、「何か(恋の)想いごとでもしているのですか?」と他人(ひと)に尋ねられるほど、顔色や素振りに表れてしまっていたのだなァー、我ながら驚いた] 程度かと思います。
天徳内裏歌合では、「忍ぶ恋」の題で、同じく三十六歌仙の一人である壬生忠見(みぶのただみ、生誕没年未詳)と競い、平兼盛が勝利を治めたそうです。

ちなみに、相対した壬生忠見の和歌は、「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」(『拾遺和歌集』巻十一:恋一・621、『百人一首』 041)で、大意は「私が恋をしていると世間の人たちに感づかれてしまったようだ。誰にも知られないように、密かに恋しく想い始めたばかりなのに」


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Fl「しのぶれど(Rosa 'Shinoburedo')」 






(6) HT「ジャン・ドルメソン(Rosa 'Jean d'Ormesson')」

樹高 0.7~0.8m
花色は黄色に橙色や桃色が混ざり花弁縁が濃桃色の複色系で、花径9cmほどの剣弁高芯咲き。香りはティ系+フルーツ系の強香。

作出: 2006年、フランス
作出者: ゴジャール社(GAUJARD)

交配: 不明または未発表



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HT「ジャン・ドルメソン(Rosa 'Jean d'Ormesson')」



☆ 花の名前

バラ「Jean d'Ormesson(ジャン・ドルメソン)」の名前は、フランスの作家、右派ブルジョワの思想家でジャーナリストのJean Lefèvre d'Ormesson(ジャン・ルフェーヴル・ドルメソン、1925~2017年)に因むそうです。










# by lathehana | 2024-02-01 13:01 | モダン・ローズ

花に関する記憶の断片。


by lathehana
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